コロナウイルス(COVID-19)最新情報:留学ステーション社長からのメッセージ
こんにちは、留学ステーションの佐々木です。
起業当初はお客様へ向けたブログを書いていましたが、気がつけばたくさんのお客様に留学ステーションをご利用いただけるようになり、経営の忙しさを言い訳に更新しなくなってしまいました、、、
今回のコロナウイルス禍で私自身も色々と思うことがあり、久しぶりにブログを書かせていただいています。
日本でコロナウイルス感染拡大が本格的に始まったのは2020年2月末くらいからでしょうか?私の住む北海道では早い段階で鈴木知事より独自の非常事態宣言が出され、2週間程度で落ち着きが見えたかと思えば、東京や大阪を始め瞬く間に各地で感染拡大、全国に非常事態宣言が発されました。
5月16日現在、多くの県で宣言は解除されたものの、留学ステーションがある札幌や東京では未だ油断が出来ない状況です。
皆さんの留学、ワーキングホリデー先であるアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国、フィリピンなども日本同様、またはそれ以上に被害を受けております。
そんな中、留学を中断して帰国することになったり、現地に留まるものの授業がオンラインに切り替わる、突然仕事がなくなった、と思いもよらない事態に陥ってしまったお客様がいます。
また、この春から留学、ワーキングホリデーで渡航予定だったお客様も延期、キャンセルを余儀なくされた方が多数いらっしゃいます。
留学ステーションでも何とかお客様が月日をかけてプランしてきた留学を実りあるものにしてあげたいという気持ちでスタッフ一同全力で動いておりますが、現地の情報をお届けすることや各種手続きをすることくらいしか出来ない状況に歯痒い思いをしております。
ただ、事実として今みなさんが置かれた状況を決して変えることは出来ません。これはバーチャルではなく現実です。その中で皆さんが今出来ることを来たるべき日に備えて頑張っていただくのが最善なのではと私は思います。これは留学生に限らず全ての人に言えることです。
先日カナダに留学中のKotaroさんと電話をしました。
学校の授業も全てオンラインに切り替わり、憧れの海外に来たのにも関わらず外出もまともに出来ない、思い描いていた留学とはかけ離れたものになったことでしょう。
しかし、彼はオンライン授業に誰よりも積極的に参加し、着々と英語力を養い今月からはこのコロナウイルス禍の中、語学プログラムからビジネスプログラムに進級します。
このビジネスプログラムは本来であれば就労も許されるビザになるわけですが、この状況で仕事はもちろんありません。それでも彼は『自分がカナダにいれるのは日本の大学の関係で来年1月末まで、今出来ることを最大限やって時間を無駄にしたくない』と力強い声で言ってくれました。それは私自身も彼のこの言葉に勇気をもらうほどでした。
正直、留学ステーションも今回のコロナウイルスの影響で大変な損害を受けております。(※経営自体に問題はございませんのでご安心ください!)
ただ、それを嘆いていても何も変わりません。置かれた状況で今出来ることをポジティブに行うことが留学ステーションのお客様や未来の留学生の力になると信じてスタッフ一同、奮闘しております。
6月にはオンラインでのマンツーマンレッスンと留学や英語学習のコーチングプログラムを皆さんに提供できることになります。
皆さんの夢が決して叶わぬものにならないよう、精進して参ります。
最後に私事ですが、自宅時間が長いものでドラマを観ることが増えました。特にハマったのが妻が妊婦ということもあり「コウノドリ」、その中のシーズン2最終回で出てきた詩がとても印象的でした。この詩は元々ダウン症など障害を持って生まれてくる子の親に向けたものだそうです。
今回のコロナウイルスの影響で留学、ワーキングホリデーが思い描いていたものと異なってしまった皆さんにもどこか当てはまることがあるのではと思いシェアさせていただきます。
留学ステーション
佐々木 健志
『オランダへようこそ』
エミリー・パール・キングスレイ
私はよく「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」と、聞かれることがあります。 そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな経験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるようにこんな話をします。
赤ちゃんの誕生を待つまでの間は、まるで、素敵な旅行の計画を立てるみたい。 例えば、旅先はイタリア。山ほどガイドブックを買いこみ、楽しい計画を立てる。コロシアム、ミケランジェロのダビデ像、ベニスのゴンドラ。簡単なイタリア語も覚えるかもしれない。とてもワクワクします。
そして、何カ月も待ち望んだその日がついにやってきます。 荷物を詰め込んで、いよいよ出発。数時間後、あなたを乗せた飛行機が着陸。 そして、客室乗務員がやってきて、こう言うのです。「オランダへようこそ!」 「オランダ!?」 「オランダってどういうこと?? 私は、イタリア行の手続きをし、イタリアにいるはずなのに。ずっと、イタリアに行くことが夢だったのに」
でも、飛行計画は変更になり、飛行機はオランダに着陸したのです。あなたは、ここにいなくてはなりません。 ここで大切なことは、飢えや病気だらけの、こわくてよごれた嫌な場所に連れてこられたわけではないということ。 ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。
だから、あなたは新しいガイドブックを買いに行かなくちゃ。 それから、今まで知らなかった新しいことばを覚えないとね。 そうすればきっと、これまで会ったことのない人たちとの新しい出会いがあるはず。 ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。 イタリアよりもゆったりとした時間が流れ、イタリアのような華やかさはないかもしれない。 でも、しばらくそこにいて、呼吸をととのえて、まわりを見渡してみると、オランダには風車があり、チューリップが咲き、レンブラントの絵画だってあることに気付くはず。
でも、まわりの人たちは、イタリアに行ったり来たりしています。そして、そこで過ごす時間がどれだけ素晴らしいかを自慢するかもしれないのです。 きっと、あなたはこの先ずっと「私も、イタリアへ行くはずだった。そのつもりだったのに。」と、いうのでしょう。
心の痛みは決して、決して、消えることはありません。
だって、失った夢はあまりに大きすぎるから。
でも、イタリアに行けなかったことをいつまでも嘆いていたら、オランダならではの素晴らしさ、オランダにこそある愛しいものを、心から楽しむことはないでしょう。